【決定版】牛肉部位の特徴を画像と値段つき一覧で徹底解説!

牛肉の部位について特徴解説シリーズ

お肉情報発信ブログ「Nikuhack」へようこそ!

この記事では牛肉の部位の特徴を現役の肉屋が徹底解説します

この記事をご覧になっているあなたは牛肉の部位について興味がおありですね?

例えば

今日焼肉屋さんで食べた希少部位ってどんな肉なの?

とか

あの店で食べたステーキの部位が美味しかったから、次自分で買うとき参考にできる情報があればなー

といった、疑問や悩みがあると思います。

このページではそんな声に答えるために、各部位の特徴を「牛肉のことはよく分からない」って方にも分かりやすく一覧でまとめました。

各部位のまとめ方法は下記の通りです

牛肉部位まとめ一覧概要

・「味の濃さ」「柔らかさ」「霜降り(見た目のよさ)」を5段階で

・代表的なオススメ料理 (大手料理サイトより掲載数順に)

・平均的な黒毛和牛の値段(精肉店、百貨店、スーパー等の独自調査)

・和牛と輸入牛のカロリー(文部科学省の食品成分データベースより)

お肉のプロとしての経験と正確なデータをもとに掲載しているので、

このページをご覧いただければきっとお探しの牛肉部位の情報に出会えるはずです!

また、もっと詳しい情報が知りたいよって方のためにも

各部位の項目に、お肉の画像付きでめちゃくちゃ詳しく語った詳細ページへのリンクも貼っておきますので、よかったらご覧ください!

なおホルモンについては別のページで解説予定です。

では、下に目次を貼っておきますので、お好みの部位をクリックしてご覧ください

(カッコ内はその部位に含まれる主な小割部位です)

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ネック

味の濃さ★★★☆☆ 柔らかさ★☆☆☆☆ 霜降り★☆☆☆☆ 

【代表的なオススメ料理】 煮込み料理・肉じゃが・カレー・炒め物

【平均的な黒毛和牛の値段】 小間切れ 400円/100g

【黒毛和牛のカロリー】 180kcal/100g 

旨味のつまった牛の首に当たる部位。牛が餌を食べるときは首をよく動かすので、肉質は固めです。薄切りにすればその硬さも目立たないので、肉じゃがや炒め物用に小間切れや切り落としになっているものを買えば間違い無しです。

画像を見てお分かりの通り肩ロースと繋がっているので、和牛なんかだと霜降りが入っている場合がありますが、油断大敵。やっぱり柔らかい部位ではないので、切り落とし肉でも大きい1枚肉が入っている場合は小さめに包丁で切ってから使うことをオススメします。

肩ロース(ザブトン)

味の濃さ★★★☆☆ 柔らかさ★★★★☆ 霜降り★★★★☆

【代表的なオススメ料理】 すき焼き・ステーキ・焼肉

【平均的な黒毛和牛の値段】 すきやき、しゃぶしゃぶ用薄切り 1,100円/100g

【黒毛和牛カロリー】 411kcal/100g 【輸入牛カロリー】 240kcal/100g

大きい一枚肉がとれて霜降り豊かなことで有名な部位です。すき焼き用としてよくお店で売られています。でもこの肩ロース、実はザブトンや肩ロース芯と言った部位に分けることでステーキや焼肉としても美味しい部位です。

特にザブトン(別名ハネシタ)はロース肉よりも霜降り豊かでとても高価な部位で。その分お味のほうは間違いないので、見かけたら要チェックです!

↓↓肩ロース部位についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

これ本当に同じ部位?特徴多すぎな牛肩ロースを紹介します

ウデ(ミスジ、ウワミスジ、クリ)

味の濃さ★★★★☆ 柔らかさ★★☆☆☆ 霜降り★★☆☆☆

【代表的なオススメ料理】 すき焼き・ステーキ・焼肉

【平均的な黒毛和牛の値段】 すきやき、しゃぶしゃぶ用薄切り 900円/100g

【黒毛和牛カロリー】 286kcal/100g 【輸入牛カロリー】 180kcal/100g

肉屋の僕がすき焼き用としては一番オススメするのがこの部位です。価格がロースや肩ロースと比べ控えめなのでコストパフォーマンスに優れています。

そして何と言ってもその特徴は旨味の強さ!牛がよく動かす部位だけあってその味の濃さは抜群です!

↓↓ウデ部位についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

⇨⇨味の濃さなら牛肉で一番!コスパ抜群のウデ肉を紹介します

肩バラ(ブリスケ、三角バラ)

味の濃さ★★★☆☆ 柔らかさ★★☆☆☆ 霜降り★★★☆☆

【代表的なオススメ料理】 焼肉・煮込み料理・肉じゃが・カレー・炒め物

【平均的な黒毛和牛の値段】 切り落とし 500円/100g

【平均的な黒毛和牛の値段】 焼肉用 1,000円/100g

【黒毛和牛カロリー】 411kcal/100g 【輸入牛カロリー】 155kcal/100g

肩バラはブリスケと三角バラという2つの部位でなりたっています。

ブリスケは固めなので、ビーフシチュー等の煮込み料理や切り落としとして炒め物に最適です。

三角バラは焼肉屋さんに行くと特上カルビとしてメニューにのっていることが多いですね。それくらい焼肉界では有名な王座に君臨してる部位なのです。お味のほうも霜降りがばっちり入っているので、一口食べてわかる間違いない部位です。

肩バラ部位について詳しく知りたい方はコチラをご覧下さい!

⇨⇨焼肉界で最強の存在、三角バラとは?

バラ(カイノミ、ササバラ、中落ちカルビ、インサイドスカート)

味の濃さ★★★☆☆ 柔らかさ★★☆☆☆ 霜降り★★★★☆

【代表的なオススメ料理】 焼肉・煮込み料理・肉じゃが・カレー・炒め物

【平均的な黒毛和牛の値段】 焼肉用 800円/100g

牛のお腹にあたる部位。肉の代名詞とも言える超メジャーなカルビはこのバラ肉のことです。

脂がたっぷりのっているので、焼肉目当てでバラ肉を買うときは必ず網焼きでどうぞ。ホットプレートで焼いた日には・・・・です。

また、その脂をいかした煮込み料理にもオススメです。プルプルの脂がやみつきになること間違い無しですよ!

↓↓バラ部位についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

⇨⇨焼肉と言えばカルビ!牛バラ肉について徹底解説します(前編)

⇨⇨この部位をマスターしたら焼肉屋できます。外バラ肉を紹介(後編)

ロース(リブロース、サーロイン)

味の濃さ★★★★☆ 柔らかさ★★★★☆ 霜降り★★★★★

【代表的なオススメ料理】 すき焼き・しゃぶしゃぶ・焼肉・ステーキ

【平均的な黒毛和牛の値段】 ステーキ 1,500円/100g

牛肉の王様ロース肉!ロースはリブロースとサーロインの2つの部位で構成されます。

それぞれ特徴はありますが、どんな食べ方をしても間違いないです。ただステーキで食べるときにはスジがちゃんととってあるものを選ぶ様にしましょう!

↓↓そんなロース部位のさらにくわしい情報はこちら↓↓

牛肉の王様ロース肉ついて部位の特徴を肉屋が語ります!

ヒレ(シャトーブリアン)

味の濃さ★★★☆☆ 柔らかさ★★★★★ 霜降り★☆☆☆☆

【代表的なオススメ料理】 ステーキ・焼肉

【平均的な黒毛和牛の値段】ステーキ 2,000円/100g

言わずと知れた牛肉の中でも最高級部位。その高級なワケは牛1頭からとれる量の少なさと、驚くほど柔らかい肉質にあります。

赤身なのに、とにかく柔らかいので全国の赤身ファンのハートを掴んで離さないニクいやつです。ステーキで食べるのが一般的ですが、焼肉やうすく切って焼きしゃぶみたいな感じで食べるのもgoodです!

↓↓ヒレ部位についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

⇨⇨牛肉の頂点シャトーブリアン!真打ち、牛ヒレ肉を語る。

ランプ(イチボ、ランボソ)

味の濃さ★★☆☆☆ 柔らかさ★★★☆☆ 霜降り★★☆☆☆

【代表的なオススメ料理】 ステーキ・ローストビーフ

【平均的な黒毛和牛の値段】 ステーキ 900円/100g

最近ではかなりポピュラーな存在になってきたのがこのランプ部位です。もも肉の一部で、赤身でありながらもステーキ肉として不動の地位を確立しています。ランプからはイチボという部位もとれるのですが、これがまた適度な霜降りでありながら後を引かないさっぱりした味わいが魅力の部位です。

ランプとイチボ、まだ食べたことがない人はとにかく一度口にして見てください!

↓↓ランプ部位についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

⇨⇨赤身肉好きの間で人気沸騰中!肉屋おすすめのランプ肉を徹底解説!

しんたま(トモサンカク、まるしん、カメノコ、まるかわ)

味の濃さ★★★☆☆ 柔らかさ★★☆☆☆ 霜降り★★☆☆☆

【代表的なオススメ料理】 すき焼き・焼肉・ステーキ・煮込み料理・炒め物・ローストビーフ

【平均的な黒毛和牛の値段】 すきやき、しゃぶしゃぶ用薄切り 800円/100g

もも肉四天王の一角シンタマ部位、もも肉の例に漏れず赤身です。が、実は隠れたオールラウンダーでもあります。基本的にはすき焼き肉として売られていますが、トモサンカクやまるしんと言った希少部位がとれるので、焼肉やステーキとしても最近では有名ですね。

カメノコなんていうおもしろい名前の部位もとれますが、これはローストビーフにすると旨味が際立って最高です。

なんでもできるけどちょっと器用貧乏感のある部位で僕は大好きです。

↓↓シンタマ部位について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

希少部位の宝庫、シンタマ(まる)ってどんな部位?

内もも

味の濃さ★☆☆☆☆ 柔らかさ★★☆☆☆ 霜降り★☆☆☆☆

【代表的なオススメ料理】 焼肉・すき焼き・炒め物・ローストビーフ

【平均的な黒毛和牛の値段】 すきやき、しゃぶしゃぶ用薄切り 800円/100g

和牛や状態の良い交雑牛であれば焼肉用として食べたい部位です。内ももどくとくのみずみずしさは後味スッキリで霜降りが苦手な方にはぴったりです。

ローストビーフ用としてスーパーで売られていることが多いですね。実際肉屋としてもローストビーフ用ならとりあえずコレと言えるくらいにはオススメの部位です。

↓↓内モモ部位についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

⇨⇨ローストビーフが作りたい?とりあえず内モモ肉で間違いなし!

そともも(千本、ハバキ)

味の濃さ★☆☆☆☆ 柔らかさ★☆☆☆☆ 霜降り★★☆☆☆

【代表的なオススメ料理】 すき焼き・しゃぶしゃぶ・炒め物・煮込み料理・ローストビーフ

【平均的な黒毛和牛の値段】 すきやき、しゃぶしゃぶ用薄切り 800円/100g

サシ(霜降り)はほどほどに入ってるけど、実はあまり柔らかくないそとももです。でも、すき焼きやしゃぶしゃぶ等の薄切りとしての適正は抜群!赤身の薄切り肉と言えばこのそとももで決まりです。

千本なんていう肉マニア必見の部位もとれるよ!

↓↓そともも部位について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

赤身肉の名脇役!そともも部位を解説します!

スネ

味の濃さ★★★☆☆ 柔らかさ☆☆☆☆☆ 霜降り☆☆☆☆☆

【代表的なオススメ料理】 煮込み料理

【平均的な黒毛和牛の値段】 煮込み用 300円/100g

このスネ部位、じっくり鍋で煮込めば最高のビーフシチューが作れます。スネに入りくんだスジが柔らかくなってそのまま旨味になるので、味が濃くホロホロのお肉になります。

スネ肉の硬さをダイレクトに味わいたいからステーキで食べる!なんていう猛者もいるとかいないとか・・

↓↓スネ部位についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

⇨⇨美味しくなるまでジッと我慢!?牛スネ肉について解説

タン

味の濃さ★★★☆☆ 柔らかさ★★☆☆☆ 霜降り☆☆☆☆☆

【代表的なオススメ料理】 焼肉・煮込み料理

【平均的な黒毛和牛の値段】 焼肉用 1,500円/100g

みんな大好きネギ塩タン!この牛肉の部位ページにのせるかどうか悩みましたが、人気が強すぎるので掲載します。

国産の牛タンはホルモン需要の高騰で年々希少になってきていますが、やっぱりそれだけ美味しいのは事実です。牛タンは根元(タン元)と先っぽ(タン先)で硬さ、味が全く異なるので購入の際には、よーく見るか、お肉屋さんと相談のうえ買うことをオススメします。

↓↓牛タン部位についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください↓↓

⇨⇨タン元、タン先って知ってますか?牛タンについて解説します

まとめ

いかがでしたか?お探しの部位は見つかりましたでしょうか?

今回は牛肉の部位ということで代表的な部位を大きく分けて紹介しましたが、各部位の項目から詳しい部位情報を見れるようになっているのでぜひご覧ください。

豚肉や鶏肉のページも同じ様に作成予定です。

また、お肉情報発信ブログ「Nikuhack」では、牛肉の部位だけでなく、お肉のトレンド、食肉業界の裏話や体験談、日々の買い物や食事に役立つ肉知識も公開中ですので興味があればぜひ見てくださいね!

では、また別の記事でお会いしましょう!ありがとうございました!

コメント

  1. はじめまして(^^)
    非常に分かりやすく丁寧なブログと感心しコメントさせていただきました。
    実は最近私も、肉のブログを始めたのですが『肉のカット方法』などがメインのブログなので、良かったら分かりやすい解説があるNikuhackさんのブログを外部リンクで貼りたいと思いご連絡しました。
    お返事頂けますと幸いです。

    • シンタロウシンタロウ より:

      はじめまして!返信が遅くなり申し訳ありません。
      同業の方にそう言って頂けると光栄です。ぜひ外部リンクにご利用ください^^
      ブログも拝見させていただきましたが、素晴らしい内容ですね!