お肉の一人前は何グラム?料理別に【画像付き】でプロが解説!

お肉の買い方

「お肉の一人前って何グラム買えばいいですか?」

百貨店で働いていたとき、精肉レストランを立ち上げたとき、そして精肉店を経営している現在にわたって、一番多い質問が間違いなくこれです。

BBQのお肉調達係を任されちゃったよ・・全部で何グラム買えばいいんだ?

今晩のカレーを作りたいんだけど家族4人分の切り落とし肉の量はどのくらい?

↑はあくまで一例ですが、こういった悩みを抱えている方すごく多いです。

「どれくらい買えばいいのか分からないから、大量に買って結局あまっちゃった・・・」

こんなのもったいなくないですか?

そこで!

今回は、この記事さえ見れば、買うお肉の分量にもう迷わない!というレベルになるまで

【お肉の一人前の量の目安】を詳しく解説します。

でも言葉や文字だけで説明されても、普段からバリバリ精肉店で買い物していない限り正直イメージなんてつきませんよね?

お肉の一人前が何グラムかを解説するサイトは数あれど、この記事では一人前の量に加えて、参考になる分量を画像付きで分かりやすく解説します。

今までイメージがわきづらかった一人前の量も一発で分かります。

すき焼きや、焼肉といった料理別に分かりやすくまとめてみたので、きっと疑問に対する答えがみつかるはずです!


とはいえ「とりあえず一人頭、何グラム必要かだけサクッと知りたいよ」って方もいると思います。

そんな方のために、【簡易の早見表』を貼っておくので、こちらだけでも見てもらえれば大丈夫です。

【忙しい人向け】一人前のお肉の量一覧表

・すきやき ⇨ 150g

・しゃぶしゃぶ ⇨ 150g〜200g

・焼肉 ⇨ 200g

・ステーキ ⇨ 200g

・煮込み料理 ⇨ 100g

・ローストビーフ用のブロック肉 ⇨ 100g

・ハンバーグ用のミンチ肉 ⇨ 150g

・肉じゃがや、炒め物用の切り落とし肉 ⇨ 100g

・ホルモン(焼肉用、鍋用) ⇨ 100g

・煮込み用牛すじ肉 ⇨ 100g

それでは、さっそく詳しく解説していきますね。

この記事は少し長くなるので、お探しの料理の項目だけでも以下の目次から選んで見てもらえればOKです!

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焼肉屋の一人前と、家庭用に購入するときの一人前は違います。

まず最初に肉屋が声を大にして言いたいことがあります。というかお願いです。

お肉屋さんで注文するときに

「〇〇を二人前と、〇〇を3人前ちょうだい!」

この注文方法はトラブルのもとになるのでやめましょう。

なんで?一人前、二人前で注文するのって普通でしょ?

たしかにそうですね。・・焼肉屋さんでは。

一人前と聞くとまず誰しも思い浮かべる、焼肉屋での一人前。

実はこれって普通に買い物する時の分量とはちょっと意味合いが異なります。

例えば焼肉屋さんでメニューに載っている「上カルビ」を注文すると

だいたい一皿3、4枚で【70gくらい】が運ばれてきます。

でも一般的な肉屋での一人前というのは

「その人が一回の食事で食べる全ての分量」

なんです。

どういうことかというと、一人焼肉をするために肉屋でこんな注文をしたとします。

ショーケースのカルビ焼肉用一人前と、ロース焼肉用二人前ちょうだい!

だいたいのお肉屋さんは察してくれるのですが、そうでない場合全部でだいたい600gくらいのお肉を購入することになります。

一人で食べるつもりで注文したのに600gって多すぎないですか?!

600gってだいたいこのくらいです・・
(一人で食べるのはしんどいですね)

焼肉屋さんでは、サイドメニューやお酒があって、色んなお肉を楽しめるように1人前の分量が少なめになっています。

が、お肉屋さんではお客さんに説明する時に1人前と言えば、
さきほど言ったように、その人が一度の食事で食べる総量なので、焼肉ならだいたい200gと相場が決まっているんです。

めっちゃ、まぎらわしいやん・・

そうなんです、申し訳ないことにまぎらわしいんです・・

そこで、こんなことにならないためにも今回の記事をぜひ参考にしていただきたいのです。

料理別に画像で見るお肉の一人前

では、いよいよ料理別に一人前のお肉の分量を見ていきましょう。

あんまり興味のない人でも画像を載せるので「へー」と思ってもらえるかもです。

焼肉の一人前

今回例に出すのは国産のバラ肉です。

焼肉屋さんでは特上カルビとしてだされる、三角バラですね。

1枚は約20g〜30gほどです。

・通常 ⇨ 200g

・少なめの場合 ⇨ 150g

これでいつもお客さんにはすすめています。

霜降りのお肉なので、赤身肉の場合は食べやすいので+50gほどしても問題なく食べれると思います。

繰り返しにはなりますが、一人前が200gと、焼肉屋さんに比べて多いです。

同じ感覚で注文する際は注意です!

【一人前200gの分量】

だいたい9枚くらいのお肉が入ります

【少なめの一人前150gの分量】

6、7枚のお肉が入ります。

こちらは800g(約4人分)のお肉の量です。

こう見るとけっこうな量に感じますよね?

すき焼きの一人前

交雑牛のロース肉を例にだします。

・通常 ⇨ 150g

すき焼きに関しては1枚のお肉がだいたい40g〜50gくらいあるので、ぴったり150gは無理だということは頭に入れておいてください。

なので枚数で指定するのもアリですね!

150gの枚数は写真の通りだいたい4枚くらいになります。

焼肉に対して少なめなのは、すき焼きをする時お野菜や、豆腐なんかも一緒に食べますよね?

それを考慮しての150gです。

+1枚して200gでも問題ないでしょうが、黒毛和牛とかだと霜降りがしんどい場合があります。

以前僕が働いていた高級すき焼き店なんかでは、1人前3枚(120g)で統一されていました。

【一人前150gの分量】

といきたいところでしたが180gあります。

【4人分800gの分量】

参考までに4〜5人分の分量です。

しゃぶしゃぶの一人前

すき焼き用と同じく交雑牛のロースを例に出します。1枚は約20gほどです。

・通常 ⇨ 200g

・少なめの場合 ⇨ 150g

すき焼き用の厚さが約2mmに対してしゃぶしゃぶは約1.5mmです。

そのぶん枚数が多くなりますが、しゃぶしゃぶすることで脂がおちて食べやすいので、すき焼き用よりも多めになっています。

【一人前200gの分量】

枚数は前後があるものの7枚くらいはいってます。

【少なめの一人前150gの分量】

これでも5枚くらいはあるので、150gでも十分かもですね。

参考までに800g(4〜5人前)の分量です。

ちょっと分かりづらいんですが、実際に目の前に持ってこられると写真よりもボリューム感があります。

ステーキの一人前

写真は交雑牛のロース肉です。

・通常 ⇨ 1枚(200g)

・赤身肉の場合 ⇨ 1枚(250g〜300g)

ステーキ肉で考慮すべきは、厚さです。

だいたい一人前を1枚200gで買っておけば間違いはないのですが、
お肉の版(肉の表面積)が大きいものだと、同じ厚さでも250g〜300gになることがあります。

購入する前に、ちゃんと何グラムなのかと、厚さを確認してください。

ステーキはある程度厚みのあるほうが上手に焼けますからね。

煮込み料理の一人前

煮込み料理に使われることが一番多いスネ肉を例にだします。

・通常 ⇨ 100g

ビーフシチューを作る際に一人分だけ作るということはほとんどないと思うので

下の4人ぶんの量を参考にしてみてください。

【一人前100gの分量】

一応のせますが、これだけで作ることはほぼないですよね。

【4人分、400gの重量】

写真は塊肉なので、ちょっと伝わりづらいかもですが、4人分ならこれくらいあれば十分です。

カレー用角切りの一人前

角切りカットしたものは一つだいたい20gくらいです。

・通常 ⇨ 100g

こちらはグラムで購入するよりも、
精肉店で購入する場合なんかだと一人頭の個数で買うのも分かりやすくていいかもですね。

【一人前100gの分量】

5〜6個ほどはいります。

【4人分400gの分量】

お肉がゴロゴロ入ったカレーを作りたい時にはもう少し増やすのもアリです。

ハンバーグ用ミンチ肉の一人前

ここではハンバーグ用に合挽きミンチの購入量を紹介します

・通常 ⇨ 150g(ハンバーグ一個あたり)

だいたい外食するときでも一個150gで作られているところが多いです。

必要に応じて200g、たくさん食べる方は倍の300gでも大丈夫です。

【一人前150gの分量】

ここから玉ねぎ等を加えて、ハンバーグにします。

【ハンバーグ1人前の分量】

この画像は160gですが、たくさん食べる方は300gくらいまでなら余裕だと思います。

肉じゃが、炒め物用の小間切れ肉の一人前

オールマイティーに活躍する使い勝手抜群の小間切れ肉です。

通常 ⇨ 100g

肉じゃが、野菜いため、牛丼など使う場面は色々ありますが、共通で一人100gです。

小間切れが焼肉用のお肉のように食卓の主役になる場面はあまりないので、これくらいあれば十分です。

【一人前100gの分量】

料理すると100gでも案外多かったりします。

【4人分400gの分量】

参考までに4人分の目安です。

小間切れを精肉店で購入するときは、使い勝手のいいように、あらかじめ小分けにしてもらえば、後々手間が省けていい感じです。

だいたいどこのお肉屋さんでも1人前ずつ小分けにしてもらえるので、ぜひ活用してみてください。普段の料理シーンがはかどること間違いなしです!

ローストビーフ用ブロック肉の一人前

最近家庭でもローストビーフを作る方増えましたね。

そこで最近

「ローストビーフ用のモモ肉って何グラム買えばいいの?」

という質問がかなり多いのでここで紹介します。

・通常 ⇨ 100g

意外と少ないと思われるかもしれませんが、ローストビーフってあくまでサイドメニューのことが多いです。なので、これくらいあれば十分です。

ただローストビーフをメインにサラダや丼を作りたい!って方は一人200gくらいあってもいいかと思います。

この画像は約1kgのモモ肉です。

焼くときは100gで焼く方はいないと思いますが、最低でも300gくらいはないと火入れをするのは難しいです。

焼肉用、鍋用ホルモンの一人前

・通常 ⇨ 100g

画像のものは味付けして冷凍の状態にしたもの【3人分300gの分量】です。

焼肉をするときにホルモンだけで食べることはあまりないと思います。

なので、通常の焼肉用のお肉より少なめの分量でいつもオススメしています。

鍋用に使われる時も一人100gもあれば十分です。

牛すじ煮込み用のスジ肉の一人前

冬場には需要が爆発する牛すじも載せておきます。

・通常 ⇨ 100g

写真は【一人前100g】の分量です。

牛すじカレー、おでん、牛すじ煮込み全て共通で一人前100gあれば大丈夫です。

ただ中には脂のたくさんついたものもあります。

そういった場合は脂がとけだすので、少し多めに買うと安心ですね。

BBQ(バーベキュー)のときはどれくらい買えばいい?

BBQと言えばお酒をかこみながらワイワイ食べるイメージですよね?

ちょっと少なめで大丈夫です。

僕がこれまでおすすめしたお客さんや、僕自身が行ったBBQでも通常の焼肉の分量を持っていくと、だいたい余っていました。

お酒を飲みながらワイワイやるのが醍醐味ですから、そっちがメインになるぶん、少し量を減らしても問題ないということですね。

そのぶん酒代がかさむんで安上がりということはないですが 笑

参考までにうちのお店で販売しているBBQセットです。

約6人分で

・牛焼肉 600g

・豚バラ焼肉 300g

・とりもも焼肉 300g

・ソーセージ5本

6人のBBQならこれでも多いくらいです。

子供がいるときは量を減らすべき?

僕自身小さい子供がいるんですが、子供の食べる量って気になりますよね。

子供が食べるお肉の量に関しては年齢によって分けてあげるのがベストです。

以下に早見表を貼るのでご覧下さい。

年齢別、子供のお肉の分量

・小学校低学年⇨ 100g

・小学校高学年⇨ 150g

・中学生以上 ⇨ 大人と同じかそれ以上(成長期ってスゴイ!)

料理法にかかわらず、だいたいこの分量を買っておけば間違い無しです。

「ちょっと、うちの子供には少ないなー」って方は

▶︎料理別、お肉の一人前(新しいページが開きます)

を参考にしながら量を調節してあげてください。

ただ、中学生以上は本当によく食べるので注意してください 笑

ギフト用のお肉の分量も基本的には同じでOK、ただし・・

お中元や、お歳暮等で肉ギフトを贈りたい場合も、基本的には

上記と同じで大丈夫です。

ただ、ギフトは自分が食べるものではないということに気をつけましょう。

きちんと相手の人数等を考慮してあげると喜ばれます。

また、一度の食事で食べきれない場合は冷凍する等の手間がかかります。

一度に使いきれる量を贈るのがgoodです!

↓↓参考までにギフトのお肉の選び方はこちらをご覧下さい↓↓

⇨⇨「ギフトで喜ばれるお肉の選び方」を元百貨店の店員が解説

予算を決めてから分量を選ぼう

あと、もう一つお肉を買う量を決める時にアドバイスするとすれば、きちんと予算内でお買い物しましょう、ということです。

接客していて多い残念なパターンがこちら

人数分のお肉を選んだつもりだけど、予算オーバー・・減らそう・・・

せっかく一人前の量が分かって、分量通りに選んでもこれはいただけません。

こうなる原因は間違いなく、値段の高いものを買いすぎです。

例えば予算5,000円で5人分の焼肉用の肉を買う時に、必要な肉の量はだいたい1kgです。

そこで牛肉ばかり買っては容易に予算オーバーになることが想像できますね。

一方で鶏肉や豚肉をまぜるとどうでしょう?

500g牛肉、300g豚肉、200g鶏肉とすれば十分5,000円以内におさまるはずです。

何が言いたいかというと、適切な分量を買うには、適切な価格の肉を選ぶことも大事だということです。

とはいうものの、これに関しては、正直計算が面倒くさいと思うので、お店の人に丸投げして大丈夫です!

お店の人は慣れっこですから、きっと親身になって一緒に考えてくれますよ。

ただ、食べたい分量と予算だけはきちんと伝えてあげてください。

予算も、食べたい量も分からないと提案のしようがありませんから 笑

まとめ

今回の記事はかなり長くなってしまいましたが以下まとめです

お肉の一人前の量、まとめ

・お肉の一人前の量の目安をちゃんと把握して買い物しよう

・子供がいる場合は年齢によって量を調節する

・ギフト用のお肉は基本的に家庭用に買う量と同じで大丈夫ですが、相手の人数等を考慮してあげましょう。

・予算とも相談のうえでお肉を買う量は調整しよう

以上です。

お肉を買う量って慣れていないとなかなか分からないものですよね。

この記事は、お肉を買い物するたびに見てもらえるように書いています。

ブックマークしてもらうなり、すぐに見れるようにしておけば役にたつこと間違いなしです!

今回の記事は以上になります。ご覧いただきありがとうございました!

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