ローストビーフが作りたい?とりあえず内モモ肉で間違いなし!

牛肉の部位について特徴解説シリーズ

こんにちは!シンタロウです。

今回紹介する部位はもも肉の中でも特に赤身の強い内モモです。

この記事を開いているということは、さてはローストビーフ好きですね?

まぁ、あんまりローストビーフ嫌いって人には会ったことがないんで、お肉が好きな人はだいたいローストビーフも好きだと思います。

で、このローストビーフですが、最近ではお家で作る方がすごく増えてます。
肉屋をやっているとよく分かるんですが、赤身肉が流行る前と比べると明らかにローストビーフ用のお肉ありますか?という問い合わせが増えました。

ネットで作り方を検索すると大量にページがでてきますから、身近な存在になったということでしょうか。

ただ、味付けや焼き方にこだわる人は多くても、肝心のお肉についてこだわる人はあまり多くない印象です。

そこで、今まであまり気にしていなかったであろうお肉本体を、内モモ肉の解説をかねてご紹介しようと思います。

この記事を読んで、ぜひお肉からこだわるローストビーフに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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内モモってこんな肉

まずは例のごとく、内モモ肉ってこんな肉だよってことを解説します。

内モモはいいから、早くローストビーフの肉について教えて

まぁまぁ、しばしお待ちを。そのことについて触れる前に、ぜひ内モモについて知っておいてほしいのです。
これを知っておかないと、この後の説明で内モモを連呼するので、ちょっと読みづらくなるかもです。

内モモ肉は牛肉の4つあるモモ部位の一つです。外モモ、内モモ、ランプ、シンタマがそうですね。

その中でも特に赤身が強く、みずみずしく水分量の多い肉です。

余分なスジ、脂はとってありますがこれが内モモです

薄切りや、ももブロック肉として売られていることが多いですが、和牛の内モモだと赤身の焼肉としても美味しい部位です。

肉質的には少し固めなので、ステーキとして食べるのは和牛のいいところでない限りあまりオススメできないですね。

では、次にこの内モモがローストビーフに最適な理由についてお話しします。

ローストビーフにオススメな理由

まずローストビーフ用にお肉をえらぶ際に、赤身か霜降りかを選ぶことになると思います。

ほとんどの方は赤身を選ぶはずなので、問題ないのですが、霜降りのロース等でローストビーフを作る際はちょっと注意が必要です。

霜降り肉で作る場合、焼きたての温かい状態であれば問題なく抜群においしいのですが、ローストビーフは一般的に冷やして食べますよね?

そうすると霜降りの場合、脂が固まって若干パサつきのある仕上がりになってしまうことがあります。
質のいい脂のお肉を使った場合や上手に焼いた場合は大丈夫なんですが、肉の目利きが必要ですし、焼くのも結構難しいです。

一方で、赤身のお肉だと水分量が多いので、ある程度初心者でもしっとりした食感に仕上がりますし、パサつくこともないということですね

内モモ肉だと特にもも肉の中でも水分が多いのでこの傾向が強いというのが、内モモをローストビーフにオススメする理由です。

もう一つの理由はコスパです!

赤身のお肉はランプや、シンタマ部位のマルシンのほうが柔らかいのですが、いかんせんお値段がはる傾向にあったり、そもそも希少部位なのでなかなか気軽に買えるのものではないです。

あったとしてもだいたいステーキ肉として売られていますね。

もし、精肉店でランボソやイチボ、マルシンといったブロックを購入できるようなことがあれば、お値段は内モモに比べて少し高いですが、そちらがオススメです。

でも、ローストビーフにするならやっぱり手に取りやすい値段の内モモが安定かもですね。

↓↓ランプやシンタマについては以下で詳しく解説しています↓↓

⇨⇨赤身肉好きの間で人気沸騰中!肉屋おすすめのランプ肉を徹底解説!

⇨⇨希少部位の宝庫、シンタマ(まる)ってどんな部位?

ロースがモモ肉?!こんなお店多いです

ローストビーフとは関係ないんですが、ここで小話を。

最初に言っておくとべつに批判する気はさらさらないんですが、焼肉屋さんで、メニューにロースと書いてあるとモモ肉をだす店があります。

どうやら、カルビ=霜降り、ロース=赤身という焼肉会の常識みたいなのがあるようで、そうなっているみたいですね。

以前行った焼肉屋さんではメニューに「ロース(もも)」と書かれていて

ロースなの?もも肉なの?どっち?!

となりました。注文したところ綺麗な赤身のモモ肉がでてきました。美味しかったのでヨシとしたんですが、やっぱりちょっとドキっとしますよね。

僕は肉屋なんですごく違和感を覚えることが多いんですが、この記事を読んでいるあなたはどうでしょう?そんなに気になりませんか?

まとめ

今回の記事はこれで終わりになります。

お肉の買い物をする時ってあんまり部位を意識することってないと思いますが、牛肉には部位ごとに色んな特徴があります。

水分が多かったり、霜降りがはいっていても固かったり、赤身でもすごく柔らかかったり色々です。

そんな色んな特徴がある部位を全部おさえるのは難しいですが、自分が作りたい料理に適している部位だけでも知っておくと、今までの料理がワンランクアップすること間違いなしです!

今回はローストビーフに最適な内ももを紹介しましたが、その最大の特徴である水分量の多さを活かしてしっとりと焼き上げてみてください。

焼き方なんかは、他サイト様が紹介しているやり方でまったく問題ナシですが、近いうちにこのブログでも肉屋のローストビーフの焼き方を紹介しようと思います。

↓↓今回紹介した内モモ以外の部位については以下で一覧にして分かりやすく解説しています↓↓

⇨⇨牛肉の部位について肉屋が徹底解説します!

ではでは、今回はこのへんで失礼します。

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