糖質制限で話題のトレンド、牧草牛とは

知って得する肉知識

こんにちは!シンタロウです。

お肉の世界にも流行りというのがあります

A5黒毛和牛→ドライエイジングビーグ→赤身肉

と流行が移り変わっています。

そんな中で次にくる、もしくはもう来てると話題の赤身肉である牧草牛について触れてみようと思います。

牧草牛前から気になってたけど、いまいち今までの肉と何が違うのかよく分からないという方は、ぜひこの記事を読んで、次なるお肉の流行に備えてみてください

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牧草牛って何?

では早速牧草牛とは何なのかと言うと

その名の通り牧草を食べて育つ牛のことです

牛って草食動物だから、全部牧草食べて育つんでしょ?

確かに草食動物なんですが、実は全てがそうではないんです

ここで、牧草牛について何なのかを知るために、その逆、今まで世にでていた牛肉は何だったのか少し触れておきます。

牧草牛は牧草を食べて育って大きくなった牛、グラスフェッドビーフ(牧草肥育)とも言います。

一般的に世に流通しているお肉は、グレインフェッドビーフ(穀物肥育)です。

このグレインフェッドビーフというのは穀物、トウモロコシや大豆等の穀物を食べて育つ牛です。特徴としては、黒毛和牛でおなじみの霜降りがお肉に入りやすくなることがあげられます。

グレインフェッドビーフも生まれてからしばらくの間は牧草を食べて育つのですが、途中でさきほど言ったような、穀物メインの食事に切り替わります。何故ならそのほうが、牛が太りやすくなって、霜降りが入り見栄えがよく、一口食べた瞬間美味しい!と思える牛肉になるからです。

そして、最初から最後までずっと牧草を食べて育つのが牧草牛(グラスフェッドビーフ)です

イメージ図です】

ふーん、食べているものによって呼び方が変わるんだね

そうなんです。同じ品種(黒毛和牛や、ホルスタイン、アンガス牛といった牛の種類のこと)でも育て方によって、分けているんです。

ではこの牧草牛何がこんなに話題なのかその理由を次に説明しますね。

牧草牛で糖質制限!

まず牧草牛をよく目にするようになった背景としてでてくるのが糖質制限でしょうか。

テレビや雑誌で「糖質制限で健康的に痩せる!」という言葉を見たり、聞いたことがありますよね。

こういった世の中の健康志向の高まりが牧草牛に火をつけました

確かに牧草牛はこれまでのグラスフェッドビーフと比べてタンパク質、鉄分、亜鉛が豊富で低カロリーという実証データも存在しています。

「どれだけ食べても太らない、ローカーボの牧草牛!」なんて触れ込みもよく見ますが、さすがにこれは行き過ぎだと思います。あくまで従来の霜降り牛に比べて太りにくいと言うなら納得ですが。

では何故牧草牛を食べても太りにくいのか、それは日本人の主食であるお米が関係していると思います。

想像してみてください、霜降りのたっぷり入った焼肉を醤油ダレにからめて頬張るシーンを。

ご飯が欲しくなりませんか?

一方で牧草牛はまぎれもない赤身のお肉なので基本的には硬いです(例外はあります)。なので正直ご飯に合うというよりかは、そのお肉自体が主食になります。

お米は炭水化物の宝庫なので、ご飯のあまり進まないお肉を食べることを主としていると結果的に痩せるということですね。

牧草牛ならいくら食べても太らないから、毎日1000g食べてるよ!

さすがに↑こんな人は太りますが(笑

あと最近ジム通いの人達の間でも話題になっています。

タンパク質がこれまでのお肉と比べて多く含まれるので、今までお肉といえば鶏のムネ肉かササミ肉だった人たちがこぞって探し求めているようです。

以前牧草牛を扱うレストランで働いていたことがあるんですが、体格のいいタンクトップのお兄さんや、美ボディをみせつけるようにピチピチの服を来た奥様方がよくお店に来ていました。

こういった方の食の選択肢が増えるのは肉屋として素直にいいことだと思います!

正直美味しいの?不味いの?

栄養価が高いのは分かったけど、肝心な味はどうなの?美味しいの?

うーん、、味については人それぞれ意見が分かれるところなので、はっきりとは言えないのがつらいところです。

いろんな種類の牛肉を食べて来た僕の個人的な感想は、「これはこれでアリ」です。

以下では一番入手しやすいのはニュージーランド産もしくはオーストラリア産の牧草牛を例にだし

てお話しします。

やはり見た目通り一部の部位を除いて正直かなり硬いです。

牧草牛のロース、これぞ赤身って感じの肉です

まず牧草牛はまごうことなき赤身です。霜降りはほぼほぼ無いので、やはり見た目通り一部の部位を除いて正直かなり硬いです。。

なので、赤身の歯ごたえがある肉が好き!もしくはお肉はレアで食べたい!という方以外にはオススメしません。

風味自体は食べてみると分かるんですが、本当に牧草の香りとでも言うんでしょうか、青々しい清涼な味がします。(逆に言うと青臭い味なんて言われたりもしますが)

あとおすすめの部位と食べ方ですが、ロース肉かヒレ肉を焼き加減レアのステーキにして食べてください。というかこれ以外の部位、食べ方だと・・・って感じです。(他の部位も肉屋をしている関係上仕入れて食べてみたんですが、風見と硬さの面でとても人にオススメできるものではありませんでした。あえて言うなら、ハラミか牛タンを焼肉で食べるのはアリです)

お肉好きの方で国産の霜降りがはいった、柔らかいお肉が好きって方以外は一度ぜひ実際にためしてみてはいかがでしょうか?

食べに行きたいって方のために僕が行ったことのある中でオススメお店のリンクを貼っておきます。

関東なら東京タワーの目の前にある「WAKANUI」さん

WAKANUI | ワカヌイ レストラン 芝公園 麻布十番 最上級のニュージランドビーフ&子羊を
ニュージーランド産ビーフ、ラムが味わえる、 WAKANUI GRILL DINING ■ BAR ■ TOKYO、WAKANUI LAMB CHOP ■ BAR ■ JUBANをご紹介します。

(ここは炭火焼で焼いてくれるんですが、食べていると炭火感が全面にでてきます。より牧草感を感じたいなら牛肉より仔羊の骨つき肉がオススメです!ランチは気軽な服装でいけますが、夜はフォーマルな格好で行った方が無難かもです)

関西で食べるなら兵庫県西宮、大阪難波にある「GOOD GOOD MEAT」がリーズナブルかつカジュアルに牧草牛を食べられます。

GOOD GOOD MEAT|TOP

(僕が立ち上げに参加したお店なので宣伝チックになりますが、実際関西ならここが本格派なのでオススメです)

牧草牛のほとんどが外国産な理由

上でニュージーランド産とオーストラリア産の牛肉を例にだしてお伝えしましたが、こう思った方はいると思います。

国産の牧草牛はいないの?どうせなら国産のものを食べたいんだけど・・

国産の牧草牛、もちろんいますただ数がめちゃくちゃ少ないんです、、、

今日本でいる地域で有名なのは熊本県阿蘇の産山村の赤毛和種でしょうか。(他にも北海道や岩手の短角牛も知られています)

ここででてきた赤毛和種やら短角牛なるワード。知っている方はあまり多くないと思います。

これは日本の和牛の品種の名前です。(品種についてはここで説明すると長くなるので別記事で近日中にアップします)

で、繰り返しになりますが数がとにかく少ない。。具体的な数字で言うと日本で育てられている牛の1%未満です。

なんでそんなに少ないの?流行なんだからもっと育てればいいのに

そう思うのも無理はないです。でも日本の牛の格付け基準ってやつがそうはさせてくれないんです。

というのも、日本で高く売り買いされる(いい格付けをされる)牛はいわゆる霜降り肉です。そこで霜降りの入らない赤身の牧草牛を育てても収入が少ないので、みんな揃って霜降りのはいる黒毛和牛を育てているというワケです。

これだけ少ないとなかなか世の中に流通しないので、国産の牧草牛を手に入れるのはなかなか難しいことなんです。

でも今や多様化の時代、食べるものもどんどん人それぞれの選択肢があっていいはずです。

そこでこの牧草牛今後どうなっていくのか、肉屋として考えてみました。

これからの牧草牛について考察してみたよ

まず僕たちは当たり前ですが日本人です。(この記事をご覧になっている方で外国籍の方がいたらごめんなさい)

日本人の主食と言えば、上で少し触れましたが「米」ですよね?

やはりお米に会うのはある程度霜降りのはいったお肉だと思います。そうなると必然的にブームが去った後は多数派は霜降り系のお肉になるでしょう。

ここまで持ち上げておいて、霜降り肉推しなの?!

こればかりは日本の文化ですから、変わりようが無いかと。もちろん僕個人の考えなので、もしかしたら牧草牛が圧倒的シェアを誇るようになるかもしれませんが。

ただしこの牧草牛、今後は健康思考の方や、筋肉質な体づくりが目的の方々に一定の需要があり続けると思います。

体のことは気になるけど、牛肉も食べたい人にとって代わりになるものがありませんからね。(黒毛和牛の赤身部位を食べればいいという意見もあるでしょうが、栄養素的には牧草牛に旗があがります。)

また、牧草牛は基本的に放牧で放し飼いされているので、牛たちにストレスを極力与えないアニマルウェルフェアという考えにも沿っています。今の世の中持続可能性なんていう難しい言葉も重要視されてますからね。

アニマルウェルフェアについてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

⇨⇨【邪魔だゴッ太郎】に学ぶアニマルウェルフェア オリンピックに向けて正しい知識を身につけよう

でも結局のところ、今後のお肉トレンドによって動きは大きく左右されるので正確なことは誰にも分からないんです。

これからの動きに色々な方面から注目が集まる牧草牛、目が離せないことだけは確かです。

今回はこのへんで失礼します。

この記事があなたの肉ライフをよりよいものにするキッカケになれば最高です!

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